剪定には4種類の刃物を準備する おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 剪定を始める前に、はさみなどの必要な用具をそろえ、すぐに使えるように1箇所にまとめて並べます。 枝を切るために使用する刃物は大きく分けるとつぎの4種類です。?植木ばさみ 一番一般的なはさみ、葉や細い枝を切ります。?剪定ばさみ 柄の内側にばねがはさみこまれ、ばねで広げ られた柄を握る力を利用して枝を切ります。?刈り込みばさみ 玉ものや生け垣などの仕立てものの刈込 みに使うはさみ。?のこぎり 太枝を切るときに使います。刃渡りが30?く らいで刃先が丸く、目のあらいものが家庭向きです。 | |
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主木の好みは地域で違う おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 手元に資料があるので、参考までに主木が変わった地域(同一県内でも地域によって施主層によって違うので、あくまで概況)を一例としてあげてみます。 宮城はアカマツやクロマツんから雑木へ、茨城がアカマツ、クロマツからイヌマキ、モチノキ、栃木(南部)はクロマツからキャラボク、神奈川はアカマツからマキ、キャラボク。 東京ではアカマツやクロマツ、モッコクなどの常緑樹から、ハナミズキ、ナツツバキなどの花木や、山野草を取り入れた庭が好まれるようになった。 | |
マツが主木の座を明け渡している。 おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 全国的に主木にはマツが多かった。マツが主木の座を明け渡したのは、戦後になってのことだ。マツに変わって主木として登場したのはマキ、キャラボク、さらにモミジやヒメシャラ、ハナミズキなどの雑木、花木類だ。 さらに特徴的だったのは、「庭園の変化や狭小化によって、主木はなくなった」というのが都市部からの庭師から寄せられている。 数年前から花木が好まれ趣向はあったが、その中にも地方色が出ているのが面白かった。温暖地などでは、管理のしやすいマキが主木にかわっている。 | |
主木にもなる風格のある木 おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 キャラボクは、イチイの変種。同じ仲間だが、イチイは幹が直立するのに対して、キャラボクは枝が分岐して横張りになる。この点がちがう。 昔からマツは庭木の王者として、日本の伝統的な庭の主木として君臨してきたが、美しい姿に保つためには、みどりつみやらもみあげやら、凝った手入れが必要になる。 マツに変わって東京の庭などでは、主木としてもてはやされたのが、キャラボクだ。マツほど気取った感じはないから親しみやすい印象を与えるし、丈もさほど高くないから、狭い庭にはほどよかった。 | |
刈り込みは上を強く下を弱く おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 生垣を刈るときは裾は軽く、天端(上部)を強めに刈るのが原則だ。カナメモチにかぎったことではないが、木は上のほうが成長がよく、樹勢もある。 少しくらいなら強く刈り込んでも枯れることはないし、強く刈ることによって樹勢が分散されて、下枝にも力が回るようになり、木のためにかえって具合がいい。 | |
葉の裏に病気が出たときの処置 おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 カナメモチは、害虫がつくことは少ないが、ときたま、葉の裏に黒茶色のしみが生じるゴマ色斑点病におかされることがある。 この病気は幼枝によく発生する。よく老熟した枝葉ではあまり見られない。蔓延を防ぐには四月下旬の発生初期に消毒する。 枝葉も整理するが、病気にやられている木は、かなり弱っているので、乱暴に枝葉を切り落としてはダメだ。 | |
品種物は下枝が枯れやすい おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 紫色を帯びた濃紅色の新芽を出す「レッドロビン」という大葉の品種物がある。在来種のベニカナメと勘違いしている人がいるが、ベニカナメはあんなにくどい紅色ではない。 派手な色合いのためか人気があり、材料屋にもたくさん置いてあるが、生垣や刈込ものにするには在来のカナメモチをすすめる。 品種物は樹芯をとめていていつのまにか、下枝が枯れ込んでくる。何度も同じ経験をしている。どうもそういう性質の木らしい。それに何度も刈込むと、芽の吹き方が悪くなる。 | |
刈り込んで美しさを発揮する木 おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 カナメモチは赤芽と青芽があるが、赤芽に人気がある。生垣にはうってつけの木だ。ということは、植えたらこまめに刈り込める人でないと、この木のよさはわからない。 刈り込みは、?四月の若芽の時期に、?芽の伸びがとまった六月か七月、?土用芽を刈り込む十一月、の一年に最低三回はしたい。 毎年手をかけていれば、大きくなりすぎて手にあまってしまい、丸坊主にするようなことはしなくてすむ。 | |
常緑樹は冬の姿を楽しむ おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 好みはいろいろあっていい。刈り込んだあとの芽吹きが好きだという人もあるし、うっそうとした新緑が好きだという人も、中にはいる。 だが、庭木の手入れを職とする庭師は、剪定したあとの冬の姿を一番大事にする。冬は、落葉樹は葉を落としているから、庭が広く見えて、全体に木の姿もはっきりする。 冬の姿を大事にしたい。 剪定後の冬にきれいに見えるように、庭を手入れできる庭師は、腕が立つといっても過言ではないだろう。 | |
秋の手入れはできるだけ遅くに おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 十年、あるいは十五年前くらいからだろうか、木が冬眠しなくなってしまった。 関東地方の寒さも昔からくらべると、たしかにゆるくなったが、木も徐々に暖冬に適用するようになった。 シダレヤナギは、かつては秋口に一番早く葉を落とす落葉樹だった。が、今では、冬も葉をつけている。半落葉性の木になった。異変をおこしている。 秋の手入れは比較的重要で、だいたい十月にはお庭にお邪魔して、整枝をしたもんだ。「秋の手入れは寒さを迎える前の十月までには剪定を終えるように」と教えられたが、関東地方限ってではないと思うが、秋の手入れは十一月半ばすぎでいいようだ。 | |
はさみすぎが一番見苦しい おはようございます。操栄造園土木の坂本一三です。 いくら「さっぱりさせてください」と頼まれたからといって、丸坊主にしたのでは、庭木としてまったく観賞価値がない。 どうも近頃は切り過ぎている、切り口ばかりがゴツゴツと目立つ。 見る方も慣れてしまうのか、晩秋から冬に手入れをしたカシは丸坊主になっているもの、し勘違いしている向きがある。 強く切るから、春になっても芽を吹かない部分があったりして、さわやかな新緑を見られない。ある部分では勢いのいい徒長枝が出たりして、結局、一年中、姿の悪いカシを見ていることになる。 | |